嫌気と怒り
自己紹介もくじ
前回「熊本時代」では、『「人使い」には自信がありました』と書きましたが、嫌気がさしたのも「人」です。
遅刻や無断欠勤、バックレ等はもちろんですが・・・・・
・厨房で職人同士が包丁を投げ合ってのケンカ。
・売上金の持ち逃げ~盆、正月、GW等の売上金が大きいときに起きるんですよね。
・スタッフの不正~食材の不正、金銭の不正、いろんな不正がありました。
・女子高生のアルバイトが、お客様として来た友達に「わざと多くつり銭を渡して後で山分け」された時はビックリ。
・昔、米不足騒動の時のこと。
不正やモラル低下の元になるのでスタッフの出入りは裏口は禁止で、お客様と同じように表玄関を使用させてました。
あるパートの主婦が勤務上がりにゴミ出しをして、当然それは裏口を使いますがその時に米も一緒に外に出して、表玄関から退社して裏にまわって米を自分の車に積んで帰ったなんてことも。
・休憩室は無防備なので、個人の財布はお店の金庫に入れるルールでした。
ある日、それを守らなかったスタッフの財布からお金を抜かれる事件が。
当然、犯人は身内です。
当日の勤務者の中で、「ぜったにこいつだけはあり得ない」と思ったスタッフ以外で犯人探しをしたら、実はあり得ないと思ったスタッフが犯人でした。
人間不信になります。
その日以来、私は「性悪説」派です。
・社員とパート主婦の駆け落ち。
旦那が怒鳴り込んできて謝っていたのですが、ふと(ん?なんでオレが謝ってるんだろう?お前に甲斐性がないからだろ)と思いながら。
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このテーマで本一冊書けるな。
クレーム処理で身の危険を感じたこともたくさんあったし、九州中のあっち系の人たちのキンキラキンの名刺がたくさん集まりました。
仕事柄、深夜に家に帰るのでよく職質を受けました。
そのとき警察官から、「な~んだ、板さんか」と言われたことがあって頭に血が上りました。
高校時代の同級生がみんな社会人になって数人で飲んだ時に、あるヤツから「やっぱりお前は水商売の世界に入ったか」と言われた時は、ものすごい怒りがこみ上げました。
それ以来、そいつとは会ってません。
「見てろよ!絶対に見返したる!」と決意しました。
といってもその時は、「デッカイ飲食店の経営者になってお前の数倍稼いでやるわ!」くらいしか浮かびませんでしたが。
仕事は好きだったし楽しかったですが、そういう嫌気や怒りもありました。
まだ30年前は「飲食業=水商売」のイメージだったんです。
今は、もうそんなことはありませんけどね。